30代からの超簡単セルフネイル講座(19)検定(学科)編

これまで、ネイルの技術等をお話してきましたが、これまでご紹介してきたデザインをマスターすれば、アレンジ次第でネットやデザイン本に出ているデザインのようなネイルを作るにはほとんど困らないはずです。

では、次のステップとして検定を受けてみてはいかがでしょうか。

30代ですと、仕事もプライベートも充実してきて新しいことを始めるにはとても良いチャンスですし、検定に合格すれば自信にもつながります。

ネイルの世界には、この試験に合格しなければ他人に施術してはいけないというような国家資格のようなものはありません。

その為、ある程度自分の技術に自信があれば、まず家族や友達にネイルをしてあげるというところから始まって、ゆくゆくはサロンを開いたりする方もいらっしゃいます。

要は安全にきちんとした手順で失敗なく施術ができれば問題はないのです。でも、そこに「検定合格」という証書があるとないとでは、やはり信用度や格が違って見えるものです。

そこまで考えていない方でも、検定合格を一つの目標として練習するのも良いと思います。

ここでは、検定試験の学科試験に取り上げられている「爪の基本」についてお話します。

ネイルの歴史

ネイルケアはマニキュアとも言われますが、その語源のラテン語で「手」を「マヌス」と言い、「手入れ」を「キュア」で手の手入れいうと意味です。

古代エジプトでは植物のヘンナの花の汁を用いて爪を染める風習がありました。

古代人は特に赤を好んでいたようで、太陽の赤、血の赤など神聖な色であると考えられていました。また、現代では主に女性がネイルケアをしていますが、当時は男女ともにネイルケアを楽しんでいたと言われています。

ギリシャ、ローマ時代では、上流階級の中で「マヌスキュア」という言葉が流行していきます。当時のギリシャ人女性は控えめな生活が望まれていて健康的な美を理想としていたので、人工的な美は好まなかったようで、ネイルケアはハデな美容ではなかったことから好まれたと考えられています。

日本におけるネイルの歴史も古く、平安時代には、ホウセンカとホオズキの葉をもみ合わせて使う「爪紅」が行われていました。また、江戸時代には中国から紅花を使った染色技術が渡来し、化粧にも利用されるようになりました。

そして、20世紀前半にマニキュア用にニスが登場しますが、その後、自動車の速乾性塗料が開発されて、それを爪用としてネイルラッカーが発売されます。現代のカラーポリッシュの誕生です。それから1970年代になるとアメリカで歯科材料であるレジンを使ったイクステンションが誕生し、現代のネイル文化につながったのです。:

ネイルのための皮膚科学

皮膚の働き

皮膚は洋服に例えるとコートのように体を包む「外皮」であり、体の表面を覆い様々な働きをしています。皮膚の働きは主に次の3つの作用があります。

保護作用

皮膚の表面は弱酸性の皮脂膜で覆われていて、外界からの異物やウイルス、微生物の侵入や付着を無害化する働きをしています。また、紫外線等の光線に対しても光線を吸収し散乱させて体を保護する役目をするなど皮膚はバリア機能を持っています。

体温調節作用

人間は外界からの温度の影響を受けず、一定の体温を保っています。

表皮の角質層と皮膚の最下部にある皮下組織は、熱を伝えにくい性質があるので、体内の熱の放散を防ぎ、外気温の変化の影響を伝えないようにしています。

また、体温調節をして、体内の温度が高くなったときには汗腺から汗を出します。

吸収作用

皮膚が乾燥しているときに、保湿クリーム等を塗布すると、皮膚が潤ってしっとりするのは、皮膚の経皮吸収の働きがあるからです。経皮吸収とは、皮膚を通して物質を体の中に取り入れることです。皮膚から吸収されやすい物質は、油性物質のクリーム類やビタミン類等が挙げられます。

爪と表皮組織

ネイルプレートは表皮の角質が特殊に分化し、きわめて薄い角質片が積み重なった構造で、爪の外側から「背爪」、「中爪」、「腹爪」の3層からなっています。

爪の成分

ネイルプレートの主成分はケラチンという繊維状のタンパク質です。ネイルプレートのケラチンはアミノ酸が集まってできていますが、皮膚の角質は軟ケラチン、爪は硬ケラチンであり、硫黄を含んだアミノ酸の量により異なります。

また、皮膚表皮の角質層は、脱皮してフケや垢となって剥がれて新陳代謝を繰り返しますが、爪を作る爪母細胞は角質層を変化させ、ネイルプレートを形成します。

ネイルプレートは爪母から作られるときに角質化して生まれてくるのです。

ネイルの歴史や爪の構造について、少し専門的なお話をしてきましたが、検定では、このような爪の基本から学科試験が出題されます。

爪の構造については、名称などを覚えていく必要があるのですが、毎日目にする自分の爪のことなので、自然に覚えることができると思います。

ぜひ検定について考えてみてはいかがでしょうか。

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